会社情報
パイロットグループの経営理念
大正7年(1918年)、パイロットコーポレーションの前身となる並木製作所が和田正雄と並木良輔の二人の創業者によって創立されました。その後、事業を継続するにあたり二人の理念を経営の指針とし、「三者鼎立」、「憂喜和精神」、「難関突破」、「一日一進」、「至誠真剣」の5つの行動基準を社是として掲げました。
わが国が欧米先進国を目標にして近代化を急ピッチで進めていた創立当時、ともに商船学校に学び、船乗りとして若くして海外に大きな可能性を見出していた二人の創業者にとって、事業とは単なる営利追及の手段ではなく、日本人として、世界に通用する質の高い商品をつくり、その実力を世界に示すことでありました。同時に、企業を起こし、輸出に励み、そのことを通じて国家・社会に貢献する事でもありました。これは今日でいう「企業の社会的責任」に通ずるものであり、その志は現在も当社グループの社是である五つの行動基準を通して、社員一人一人に受け継がれています。
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三者鼎立 (さんしゃていりつ)
鼎(かなえ)には3本の足があり、そのうちどれかひとつが長く、あるいはどれかひとつが短くても安定が悪く使い物になりません。これは事業についても同じであり、使う者、売る者、つくる者、三者のいずれかが得をし、あるいはいずれかが損をしても商売は成り立ちません。 商品をつくる者はそれを売りひろめる人々の苦労を思いやり、また使う人々の不利不便に思いめぐらし、その上ではじめて自分の利益を考えなければならない、また売る者はつくる人々の考案の苦心、製作の努力をよく理解してその上で自分の利益を考えなければならないという、商売の基本的な心得を表しています。
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憂喜和精神 (うきわせいしん)
憂喜和精神とは「憂いをともにし、喜びを分かちあう」精神であり、当社の商標である不沈の「浮輪」にも通じる言葉です。これは社内にあってはひとつの目標に向かって苦楽を共にする従業員同志の固い結束であり、社外にあっては当社と販売店が互いの経営の発展のために一心同体となって努力していこうという心構えです。
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難関突破 (なんかんとっぱ)
明治38年9月、創業者の一人、若き日の並木良輔は機関士として乗り込んだ船が玄界灘で海難史上稀にみる大暴風雨にあい、まる2日2晩の死闘のすえ、乗組員全員が奇跡的に九死に一生を得ました。並木は後年、そのときのことを次のように述べています。「要するに之は、常に訓練周到、最悪時に備うる事を寸時も忘れなかった船長の号令下、全員悉くが生命を忘れて黙々その職場を死守し、超人的死闘の限りをつくしたこの二つの尊い海洋精神が、遂によく希有の難航を突破したのである」
自らも船長の経験を持つもう一人の創業者、和田正雄は、この並木の若き日の遭難談を東京美術学校の白川一郎画伯に依頼して絵画とし、難関に直面した際の精神を会社という同じ船に乗る者である全社員に周知しました。以来、幾度となく訪れた経営上の試練のたびに、全社員がこの難関突破の精神を発揮し強くたくましく成長を続けて参りました。
※画像は後年製作されたレプリカです。 -
一日一進 (いちにちいっしん)
一歩一歩たとえ歩みは遅くとも、日々前進すれば必ずや業界の第一人者となり、水先案内人となる。それを肝に銘じ日々努力せよ、と自らを叱咤激励する意味がこめられた言葉です。創業当時、並木製作所としての国産金ペンの第一号の製品はこれにちなみ水先案内人を意味する「パイロット」と名付けられました。後にこの名称が社名となり現在に至ります。奢ることや遅滞することを戒め、常にたゆまぬ努力怠らないことが事業伸長の要諦であることを示す言葉です。
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至誠真剣 (しせいしんけん)
誠を尽くして真剣に取組めば、世の中のことはどんなことでも不可能なことはありません。逆に言えばこのことは、どんなに妙案、良策であってもまごころと真剣さが欠けては成就しないということでもあります。至誠をもって真剣に取り組むというこの言葉は、研究開発や生産において、また販売に際しても、常にまず顧客の身になって取組むという当社の一貫した顧客主義の姿勢として受け継がれています。
会社概要
- 商号
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パイロットインキ株式会社(THE PILOT INK COMPANY, LIMITED)
- 代表者
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代表取締役社長 印田 孝雄
- 創業
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1948年4月
- 設立
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1950年4月
- 事業内容
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文具の製造販売
- 資本金
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2億2,000万円
- 本社所在地
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〒466-8588 愛知県名古屋市昭和区緑町3-17
- 電話番号
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052-733-1561 (代表)
- 従業員
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503名(2025年3月現在)
事業所
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本社
〒466-8588
愛知県名古屋市昭和区緑町3-17TEL
052-733-1561
アクセス
地下鉄御器所(ごきそ)駅から徒歩3分
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伏見オフィス
〒460-0003
愛知県名古屋市中区錦1-8-8
いちご錦ファーストビル4F・6FTEL
052-732-4919
アクセス
地下鉄伏見(ふしみ)駅から徒歩5分
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東郷工場
ISO14001取得
〒470-0165
愛知県愛知郡東郷町清水3-8-1TEL
0561-39-1181
アクセス
地下鉄平針(ひらばり)駅から自動車で15分
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津工場
ISO14001取得
〒514-0084
三重県津市片田町壱町田850-3TEL
059-237-3755
アクセス
近鉄久居(ひさい)駅から自動車で10分
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みよし工場
〒470-0225
愛知県みよし市福田町池下3-3TEL
0561-41-9235
アクセス
名鉄日進(にっしん)駅から自動車で25分
沿革
- 1948年
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パイロット萬年筆(現(株)パイロットコーポレーション)名古屋工場が開設
- 1950年
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パイロットインキ(株)設立。
- 1964年
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水性マーキングペン(サインペンの元祖)の生産を開始。
愛知県東郷町に「東郷工場」操業開始。 - 1966年
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『ホワイトボードマーカー』の生産を開始。
- 1970年
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『ファインライナー』(プチ細字)の生産を開始。
- 1975年
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熱変色性材料(メタモカラー)に関する特許を取得。
- 1984年
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水性ボールペン『ハイテックポイントV5/V7』の生産を開始。
- 1989年
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津市片田工業団地内に工業用地を取得、「津工場」操業開始。
- 1990年
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直液式で最後までなめらか『Vコーン』の生産を開始。
- 1994年
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激細ボールペン『ハイテックC』を上市。
- 2005年
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選べる2色『ハイテックCコレト』を上市。
- 2006年
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温度変化で筆跡が消せる新発想の筆記具『フリクションボール』上市。
- 2008年
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フリクションシリーズの蛍光ペン『フリクションライト』上市。
- 2009年
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フリクションシリーズの極細ボールペン『フリクションポイント04』上市。
- 2010年
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フリクションシリーズのノック式ボールペン『フリクションボールノック05/07』、フリクションシリーズのカラーペン『フリクションカラーズ』上市。
- 2013年
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美文字が書けるカラー筆ペン『筆まかせ』上市。
- 2014年
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フリクションシリーズ世界販売累計本数10億本突破。
- 2016年
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津工場拡張工事実施。
なめらかな書き味を実現するシナジーチップ搭載のカラフル激細ゲルインキボールペン『ジュースアップ』上市。
楽しく使えるカラフルマーカー『ジュースペイント』上市。 - 2017年
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低価格で高性能な油性マーカー『パーマネントマーカー100』、『パーマネントマーカー400』を上市。
- 2019年
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筆跡が1秒で乾く「速乾インキ」を搭載。筆ペン「瞬筆」を上市。
シナジーチップ搭載の超極細ノック式のフリクション『フリクションポイントノック04』を上市。 - 2020年
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新社屋(御器所本社)完成。
- 2023年
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愛知県みよし市に「みよし工場」操業開始。
- 2024年
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新蛍光ペン『KIRE-NA(キレーナ)』を上市。
メタモ絵本『はなくそほじほじかぞえうた』『ともだちいろいろ』を発売。
女性の活躍推進に向けた行動計画
女性が活躍できる雇用環境の整備を行うため、次のように行動計画を策定します。
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1. 計画期間
2021年4月1日〜2026年3月31日
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2. 当社の現状
係長級にある者に占める女性労働者の割合:19.4%
管理職に占める女性労働者の割合:4.7%
男女の平均勤続勤務年数の差異:9.9年(全体)
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3. 定量的目標
目標1:課長職より一つ下の職階(係長級)の女性割合を19%から25%にする
目標2:男女の平均勤続年数の差異を10年から8年にする
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4. 取組内容
目標1
- 女性従業員に対してアンケート等による研修ニーズの把握を行い、キャリアアップに向けた研修を実施する。
- 多様な職務を経験させ、人材育成を目的に、積極的な配置転換を行う。
目標2
- 柔軟な働き方に対応する為、各職場に対しヒアリングを実施し、フレックスタイム制度などの検討を開始する。
過去の女性の活躍推進に向けた行動計画結果
2016年4月1日~2021年3月31日までの行動計画
女性管理職の輩出に向けて、女性社員全体における総合職の割合を75%以上にします。
⇒目標達成(実績値:76.7%)