パイロットインキ

特殊インキの紹介 特殊インキの紹介

当社が長年にわたり研究開発した
特殊インキの技術をご紹介いたします。

メタモカラー® [温度変色] メタモカラー® [温度変色]

メタモカラー®とは

緑の葉が⼀夜にして真っ⾚に染まる紅葉を⾒たことをきっかけに色材研究が始まり、1975年に温度で⾊が変わるメタモカラーとして実現されました。メタモカラーは、「A.発⾊剤」、「B.発⾊させる成分」、「C.変⾊温度調整剤」を⼀つのマイクロカプセル内に封⼊した⾊材(顔料)です。A.発⾊剤は⾊を決める成分ですが、単体では発⾊せず、B.発⾊させる成分と化学的に結びつけることで発⾊します。C.発色温度調整剤はA.発色剤とB.発色させる成分を結び付ける温度を設定するもので、この種類を変えることにより温度をコントロールしております。メタモカラーは温度が上がると⾊が消えるのが基本で、⽂字を隠してメッセージを作ったり、⾊で温度を知らせたり、使⽤⽤途は様々です。50年近くにわたり研究開発を重ねてきた独⾃の熱変⾊材「メタモカラー」は、"⾒えない温度を⾒える化する"ことでお客様に貢献します。

多様な種類と応⽤
種類
  • 通常タイプ
  • ⾼感度タイプ
  • メモリータイプ
  • 加熱発⾊タイプ
応用
  • 多段変⾊
    (2カラー、3カラー)
  • マルチ4カラー
  • メタリック調
  • パステル調

メタモカラー®の種類

  • 通常タイプ 通常タイプ

    変⾊設定温度よりも⾼い温度になると、⾊が消えます。メタモカラーのベースとなるタイプです。⾊が変わる挙動は緩やかで、設定温度を⽬安に消⾊/着色していきます。有色1から有色2に色が変わるcolor to colorも可能です。

    • 温度設定範囲:-20℃〜60℃
    • 変⾊温度:5℃刻みで設定可能
    変⾊温度30℃の場合 変⾊温度30℃の場合
    カラーチャート
    chart chart
    • ※実際の色とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
    • ※このカラーチャートの濃度はスクリーン印刷を想定したものです。印刷方法などによって濃度が異なりますので、ご了承ください。
    用途例
    • 食品・飲料保冷保温サイン
    • 熱中症対策グッズ
    • 温度注意ラベル・カード
    • マグカップ、グラス
    • お⾵呂ポスター、湯桶、おふろえほん 
    • ポストカード、幼児付録、チラシ
    • 知育教材、出版物 ほか
  • 高感度タイプ 高感度タイプ

    変⾊温度に対して、消⾊/発⾊どちらも鋭敏な反応を⾒せ、⽰温材としてもより正確に機能します。変⾊感度は±1℃程度です。

    • 温度設定範囲:0℃〜40℃
    • 変⾊温度:2℃刻みで設定可能
    変⾊温度28℃の場合 変⾊温度28℃の場合
    ⽰温材としての精度

    着色状態から温度を上げて色が消える温度と消色状態から温度を下げて色が着く温度の差が小さい為、通常タイプより誤差が小さい温度の見える化が可能となります。

    カラーチャート
    chart chart
    • ※実際の色とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
    • ※このカラーチャートの濃度はスクリーン印刷を想定したものです。印刷方法などによって濃度が異なりますので、ご了承ください。
    用途例
    • ビールの冷え頃表示、ワイン・酒の適温表示
    • チョコレート・アイス⾷べ頃サイン
    • 体温チェックカード・ラベル
    • 物流温度管理
    • お⾵呂湯温計
    • ヒートショック注意グッズ
    • 室温チェックカード・ラベル ほか
  • メモリータイプ メモリータイプ

    ⼀度着⾊/消⾊すると⼀定の温度範囲内でその状態を維持します。
    特定の温度に達した履歴を残す事が可能です。

    • 変⾊温度の設定例
      [ -20℃⇔60℃ ]
      [ 20℃⇔35℃ ]
      [ 10℃⇔40℃ ]
    変⾊温度-20℃↔60℃の場合 変⾊温度-20℃↔60℃の場合
    ⼀定の温度下で
    温度変化の可視化が可能

    フリクションシリーズにも応⽤された、⾊変化を保持するタイプです。研究を重ね、様々なパターンでの設定が可能となり、新たな価値創出の可能性を秘めています。低温管理や、⾼温履歴の管理などでの応⽤が期待されます。

    カラーチャート
    chart chart
    • ※実際の色とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
    • ※このカラーチャートの濃度はスクリーン印刷を想定したものです。印刷方法などによって濃度が異なりますので、ご了承ください。
    用途例
    • 加熱履歴追跡(⾷品加温確認⽤途)
    • 偽造防⽌
    • 物流温度の履歴確認
    • 熱、冷却加⼯の確認
    • 情報隠蔽 ほか

  • 加熱発⾊タイプ 加熱発⾊タイプ

    変⾊温度より⾼温に達すると発⾊します。

    • 変⾊温度:55℃付近で発色
    何もないところから
    浮かび上がる?!

    上記種類のタイプと異なり温度が上がると発⾊するタイプです。

    カラーチャート
    chart chart
    • ※実際の色とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
    • ※このカラーチャートの濃度はスクリーン印刷を想定したものです。印刷方法などによって濃度が異なりますので、ご了承ください。

メタモカラー®の応用

多段変⾊

⾊から違う⾊へ変⾊させることが可能です。また、設定温度の違うメタモカラーを混ぜ合わせることで、多段階で変⾊させていくことも可能です。

2カラー(color to color)

有⾊1から有⾊2へ変化させることが出来ます。

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3カラー

温度変化に応じて有⾊1から有⾊2へ変化させ、さらに有⾊3(または無⾊)に変化します。段階的に、冷たい/温かい/熱い、涼しい/適温/暑いなどの可視化が可能です。

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マルチ4カラー

完全着⾊状態を維持する低温側から温度を上げていくと段階的に有⾊1→有⾊2→有⾊3と変化し、完全消⾊温度を維持する⾼温側から温度を下げていくと段階的に有⾊3→有⾊4→有⾊1といった変⾊回路を辿ります。温度が上がっている時と、温度が下がっている時で⾒える⾊が変わるので温度の推移をみることが可能です。

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その他特殊カラー

メタリックカラー

メタリック調に設定可能で、メモリーや高感度などのタイプにも対応できます。⾼級感を演出し、下地の⽂字を隠す⽤途での隠蔽度も増します。

パステルカラー

下地の⾊や消⾊時の⾊にも限定されますが、パステルカラーでの⾊設定も可能です。淡い⾊を表現したい際などにお使いいただけます。

安全性について

メタモカラーは、下記の試験結果が示すように安全性の高い材料ですが、用途によっては慎重にご検討頂く必要があります。
適切に⼆次素材化した各種材料は、玩具安全基準等に適合しているとともに、多数の実⽤化実績があります。

  1. ❶急性毒性試験(日本バイオテスト研究所):LD50値30g/Kg以上
  2. ❷皮膚刺激試験(日本バイオテスト研究所):刺激性なしの判定
  3. ❸Ames試験(秦野研究所):変異原性なしの判定

事例紹介

メタモカラーの事例は「事例紹介」よりご覧ください。

よくあるご質問

メタモカラーについての
ご質問と回答は「よくあるご質問」をご覧ください。

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